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『全青協』2023年7月号
「わが社の自慢話」熊本大同青果株式会社 様(3)
【全3回連載】

一般社団法人全国青果卸売市場協会 (略称:「全青協」)

※本記事は、一般社団法人全国青果卸売市場協会が発行している機関誌『全青協』(令和5年7月1日発行、通巻634号)掲載の「わが社の自慢話」を転載したものです。
全3回連載でお届けします。今回で最終回です。

 

売上を伸ばす

アメーバ経営に取り組む

 しかし、業界全体が右肩下がりなので、売り上げはなかなか右肩上がりになって行きません。
「盛和塾に入っても会社が成長発展していかないなら、盛和塾に入っている意味がない。」と稲盛さんに言われ悔しい思いをしていました。
 我社はそれなりの売り上げと利益は出ています。会社を成長発展させなければという意識もありはします。

 しかし、売上が増えれば喜び、減れば気落ちする、去年が悪ければ前年比が良い、去年がよければ前年割れ、そんなことのくり返しでした。
 なぜ売上が伸びていかないのだろう?
 このままではダメだ、このままでは我社は取り残されて、社員の生活も守れなくなる。
 どうにかしなければ!と自問自答していました。
 その時気づきました、実は私は口では売上を伸ばすと言いながらも「我社はそこそこ売り上げはあるし利益も出ている。」だから変わらなくて良いのではないかというのが本音だったのです。

 そうか!自分はベクトルを揃え、規律を整え、社員同士のコミュニケーションを良くし、仲良く仕事ができる環境を整えてきた。
 だけど、本気で売上を伸ばそうとしてこなかった。

 だから、伸びてこなかったのだ、そう気づきました。
 そこで、何としても会社を伸ばしたいと、必要ならば外部からでもノウハウを入れようと決意し2013年(平成25年)7月1日、アメーバ経営を導入しようと思いKCCSに電話しました。
 アメーバ経営の指導を受けるようになり
 私は「九州一になる」と言い始めました。社外でも我社は、九州一を目指すと言って回っています。
 これは自分自身、有言実行をしようと始めたことです。思いは実現する、潜在意識にまで透徹させる願望にまで高めるために、どこでも何度でも繰り返し「九州一になる」と自分に他人に言い聞かせています。

 私たちの業界は、毎年天気や気候で売上が大きく左右されますから、計画を立てても意味がないとあきらめていたことは、先ほど言いましたが、アメーバでは「自分はどうしたいのか?」ということから入っていきます。
 今までは前年がいくらだから、3%増やしておこうという考えだったので、新しいことに挑戦しようという気概がありませんでした。
 それが、こういう売上にしたいという思いから予定を立てるようになると、それまでの意識ががらりと変わり、高い予定を目標として達成に向かってがんばるようになったのです。
 予定達成のため自ら考えて新商品を持ってくるようになり、お客様から売り場が変わったと喜ばれるようになりました。 

 売上だけでなく、採算ということもみんなが考えるようになってきました。
 出張旅費やパート代、接待交際費、タクシー代まで考えて使うようになりました。
 管理部門も自ら話し合い、営業が頑張っているのだからと、自主的に全員が交代で現場へ出て、営業部員のサポートをしようと朝早くからセリの帳付けをするようになりました。
 アメーバ経営を導入して9年目の昨年度は、売上高411億円になりました。
 アメーバ経営を入れる前は200億円を超えたくらいでしたから随分伸びました。

 これからも高い目標を全社員一丸となって何としても達成していきます。
 最後に、経営の何も分からなかった私に、「社員のベクトルを揃え社員を幸せにしていくこと」を教えて頂いた盛和塾の稲盛塾長、そしてついてきてくれた幹部と社員に感謝し、今後も会社の成長発展を通じて、生産者の皆さんの豊かな暮らしと日本の農業の発展に貢献していくことを誓います。

※アメーバ経営
 アメーバ経営は、稲盛和夫氏の「会社経営とは一部の経営トップのみで行うものではなく、全社員が関わって行うものだ」という考えが貫かれています。
 組織をアメーバと呼ばれる独立採算で運営する小集団に分け、その小さな小集団にリーダーを任命し、共同経営のような形で会社を経営していきます。
 各アメーバの活動の成果を分かりやすく示すことで、リーダーを中心に全社員が自分たちの収支を意識するようになり、それぞれの持ち場・立場で持てる能力を発揮し、利益確保に取り組むようになります。こうしてアメーバ経営は経営者意識を持ったリーダーを社内に育成すると同時に、全従業員が経営に参画する「全員参加経営」を実現します。

フィロソフィー勉強会


以上

※fudoloopメールマガジン(掲載日:2024年2月16日)
※本事例中に記載の肩書きや数値、社名、固有名詞および製品名等は、閲覧時に変更されている可能性があることをご了承ください。
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