第2章 沼津中央青果様が気づいた市場の問題と課題
前回記事「2-2.問題2:どんどん減っていく入荷量」はこちら
第2章のまとめ
この章のまとめ
この章では沼津中央青果様が直面した問題とそこから設定した課題についてご紹介しました。沼津中央青果様の抱えていた問題は、働き方改革を背景とした市場の価格形成機能の弱体化、出荷先の多様化や高齢化を背景とした入荷量の減少。いずれも市場の外部環境に問題のきっかけがありました。弊社日本事務器では、「そもそも自社が今どんな状況に置かれていて、何が問題なのか。この点が明らかにならず行動に踏み切れない」といった経営者様の声も良くお聞きします。沼津中央青果様はなぜ自社の取り組むべき問題とそこから設定した課題に気づくことができたのでしょうか?
この疑問に対して遠藤様は次のように話しています。
「バイヤーが競売に来なくなって買いたたかれていることや、生産者からの入荷量が減ったことなど自社の周りに目を向けたことが気づきをもたらしました。大事なことは自分たちで気づき、行動を起こすことです。生産者も含めた流通の在り方や市場発信の変革を「自分事」として考え、取り組むことが必要だと思います。」
市場だけではなく、生産者や小売店を含めた業界に目を向けることで取り組むべき問題が浮き彫りになってくるということではないでしょうか。
以上
※fudoloopメールマガジン(掲載日:2023年8月18日)
※本事例中に記載の肩書きや数値、社名、固有名詞および製品名等は、閲覧時に変更されている可能性があることをご了承ください。