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5.事例紹介:沼津中央青果様の問題と課題(2)
〜問題2:どんどん減っていく入荷量〜【全12回連載】

日本事務器株式会社 fudoloopチーム

※本記事は、2022年10月25日開催の青果流通事業者向けオンラインセミナー「売上を取り戻すために今、青果流通事業者・市場ができることとは」の内容をもとに、記事化したものです。

 

第2章 沼津中央青果様が気づいた市場の問題と課題

前回記事「2-1.問題1:買いたたきが多くなった」はこちら

2-2.問題2:どんどん減っていく入荷量

生産者の出荷先が多様化、買いたたかれる市場の魅力は下がる

続いて、沼津中央青果様が気づいた問題が入荷量の減少です。

「青果市場業界が抱える問題と課題について」でも触れているように、現在生産者の出荷先 は、市場以外にファーマーズマーケットや道の駅、産地直送で作物を買えるインターネットサービスなど、選択肢が増えています。これらの出荷先は、規格や制限、手間やコストがかかる場合はあるものの、市場に出荷するよりも高い値段で売れるため生産者に選ばれています。生産者は安値でしか売れない市場に出荷する価値を感じられなくなってきているのです。

先述した買いたたきの問題もあり、生産者から見た市場の魅力は下がっています。
遠藤様は、「これからも生産者に市場に出荷する価値を伝えることができなければ、この先も市場以外の出荷先が選ばれてしまい、入荷量は減り続ける」と感じたといいます。

生産者の高齢化による 担い手の減少

他の側面からも市場の入荷量の低下をもたらす問題がありました。それが生産者の高齢化です。

高齢を理由に自主的に引退・廃業してしまう生産者はもちろん、突然の病気やけがなどで当日に入荷がなくなるといったこともあったそうです。
高齢化を背景とした入荷量の減少は年々増加しています。
また、新たな生産者を発掘しようとしても社内の手が足りず、新しく取引を行ってくれる生産者と出会う機会を得るのに難航していたといいます。
沼津中央青果の福嶋常務は、「高齢化自体をどうにかすることはできないですし、それでいて新たな担い手が発掘できなかったため、人が減り続けることに歯止めがきいていないと感じました」と語ります。
この状況を打開するためには、代わりに新しい出荷生産者を自分たちで発掘していく必要性を感じていました。

問題2についてのまとめ

 問題2は「入荷量が減少していた」でした。生産者の出荷先が多様化してきていること、高齢化を背景に生産者が減少していることが入荷量減少の原因でした。
過去に、沼津中央青果様が市場の移転をした際、旧市場近隣の生産者が出荷してくれなくなってしまったことがあったそうです。この時福嶋様は、「我々は出荷してくれなくなった農家に対し、『出荷先の近さ』という価値しか提供できていなかったのだろうと思った」といいます。
これから生き残るためには「出荷先の近さ」以外にも出荷してもらうことの価値を提供しなければならない。そうしなければ生産者を増やすことも、継続して出荷してもらうこともままならず、出荷者がいなくなってしまうという点が課題でした。

 

ここがポイント

・道の駅やファーマーズマーケットなど、出荷先の選択肢も増えており安い価格でしか売れないと市場に出荷してくれなくなっていく
・高齢化で出荷してくれる生産者が減少し、結果的に入荷量も減っていく
・自分たちの市場に出荷したくなる「価値」を作り、新規の出荷生産者を獲得する必要がある

以上

※fudoloopメールマガジン(掲載日:2023年8月4日)
※本事例中に記載の肩書きや数値、社名、固有名詞および製品名等は、閲覧時に変更されている可能性があることをご了承ください。

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