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4. 農経新聞社 宮澤社長に聞く
市場での働き方改革 (2)【全19回連載】

特定社会保険労務士 内川 真彩美 氏

 

 今回も前回に続き、農経新聞社の宮澤社長からお聞きした「市場での働き方改革」を対話形式で紹介します。今回のテーマは、「市場で働き方改革を実現させるために必要なこと」です。

―自社の働き方改革を成功させるために必要なことは何でしょうか

 市場で働き方改革を成功させるためには、経営者が新しいものを受け入れ、変化に対応していくことが必要です。

 前回、働き方改革のためには業務の無駄を省くことが必要だと紹介しましたが、無駄を省くためには、機械やシステムの力を借りなければいけない時代です。また、他業界から入社した経営層や従業員が、市場では当たり前とされてきた働き方に「おかしい」と声を上げたことで、働き方改革が進んだ企業も多いです。さらに、働き方改革が進んでいる企業では、WEBを活用しようという意識が強いようにも感じます。特にコロナ禍で対面でのやりとりが今までのようにできなくなったことで、WEBで自社の魅力をPRできているところは人材確保もしやすくなっていきます。いずれも変化に対応し、今まで自社にはなかった考えややり方をうまく取り入れられている企業は、働き方改革がうまくいっているように思います。

―最後に、市場経営者へのメッセージをお願いします

 働き方改革に限らず、仕事のやりがいを従業員に与えたり、事業承継についてだったりと、経営者が企業経営のために行うべきことは多くあると思います。このような経営者の役割や責務は「業界、業種や会社の規模とは関係ない」はずです。ただ、多くの市場の経営者は自身も現場に立つプレイングマネージャーのため、働き方改革について考える時間が少ないことも理解しています。しかし、会社の将来や次の世代のことを考えると、「うちは大企業ではないから」と言って甘えずに、今だからこそ働き方改革に一歩踏み出してほしいものです。

 皆さんも宮澤社長のお話から、市場での働き方改革の必要性がおわかりいただけたかと思います。次回からは、実際に働き方改革に取り組んで成果を上げている市場の事例を紹介していきます。

※取材:2022年7月
※fudoloopメールマガジン(掲載日:2022年9月9日)
※本記事中に記載の肩書きや数値、社名、固有名詞および製品名等は、閲覧時に変更されている可能性があることをご了承ください。

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