MENU
FREE TRIAL

無料トライアル
実施中!

MAIL MAGAZINE

お役立ち情報を
お届け!

050-3066-5400

月曜〜金曜 9:00~17:00

お役立ち情報

メルマガ

10.第2章 農業経営の課題 事例2(前編)〜販売規模3,000万円~5,000万円の農家の経営課題〜【全25回連載】

青果流通経営コンサルタント 本田 茂 氏

 次の事例は、販売規模3,000万円を超えて発展してきた農家の事例です。

事例2 販売規模3,000万円~5,000万円の経営相談

 果樹経営の特徴は、繁忙期には選別やパック詰めなどにかかる労力負担が大きい点です。また、JAや市場への出荷だけでなく、直売所や個人販売など、販路も広い傾向にあります。

 事例の農家は、早くに親から事業継承をした若夫婦です(50歳で若夫婦というのは世間とはかけ離れていますが、農業ではこれが常識です)。夫が自分の才覚で果樹の品種選定や規模拡大を進め、品質重視の栽培技術により長年個人客を増やしてきました。妻は規模拡大に伴い、パート従業員への丁寧な対応を行うことで、労力の確保と働きやすい環境作りに努めてきました。いちご栽培に取り組んだ背景も、冬に出荷作業のあるいちごを栽培することで、パート従業員の収入を安定させることと、周年雇用に繋げ桜桃栽培の繁忙期の労力確保をすることがねらいでした。

 今後、更にいちごの施設を増設して規模拡大を目指すにあたり、正社員の雇用に踏み切るべきか、法人化をするべきか、後継者(息子)とどのように接すればよいか、投資後の資金繰りの不安や経営管理をどのようにしていけばよいかなど、多くの問題を抱え、夫婦間での意見の衝突が増えていました。

 このような相談から、筆者は経営支援をすることになりました。
 皆さんならどう解決していくか、ぜひ考えてみてください。解決策は次回解説します。

今回の事例のポイント

販売規模が3,000万円を超えて、5,000万円近くになるまで発展してきた事例です。販売は地元市場と直接販売を組み合わせています。
栽培技術、販路開拓、雇用などの経営の問題を夫婦の役割分担により解決することで発展してきました。更なる発展を目指しますが、正社員の雇用に踏み切ること、投資による資金繰りや法人化など、規模拡大に伴って、経営課題も高度になっていきます。

以上

※fudoloopメールマガジン10号(掲載日:2022年2月25日)
※本事例中に記載の肩書きや数値、社名、固有名詞および製品名等は、閲覧時に変更されている可能性があることをご了承ください。

前の記事 一覧 次の記事
電話で
お問い合わせ
月曜〜金曜 9:00~17:00
050-3066-5400
WEBサイトから
お問い合わせ
x