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6.生産者に向けた情報発信ではあるが、実は自組織に向けての情報発信でもある

株式会社津軽りんご市場
専務取締役 大中 実 氏

ポイント

生産者への情報発信は、従業員の人材育成にも繋がる
・りんご産地市場の使命を実体験して、仕事へのモチベーション向上
・会社を数字で考える習慣が、数字に強い役職員を育てる

学びと成長の循環
・情報発信を通じて、自身の知識が整理され、新たな気づきが生まれる
・「学びたければ人に教えよ」という姿勢が、個人と会社の成長を促進する

情報発信前に大切なこと
・ICT・AI導入には、柔軟な思考と「学習棄却(アンラーニング)」が鍵
・知識の断捨離を行い、「知らないことに興味を持つ」姿勢が変化を後押し

共に学び、共に栄えましょう!
・少しずつ実践しながら学ぶことで、会社全体が進化する
・挑戦を称え、失敗を恐れず、まずは「やってみなはれ」の一歩を踏みだす

生産者への情報発信は、従業員の人材育成にも繋がる

 最終回として、これまで行ってきた情報発信やこのメルマガ発信について、弊社職員に伝えたことをご紹介します。

 まず、産地担当者に伝えたことです。

利益直結型の情報を生産者に発信することで、生産者の手取りが実際に向上します。これはりんご産地市場の使命である「より高く、より多く」を体現するもので、「営業マン冥利に尽きる」と胸を張っていただきたいです。使命を念仏のように唱えて“暗記”するのではなく、実体験できる会社はそうそうありません。

 次に弊社の全職員に伝えたことです。

本稿を読むことで、 我が社の“情報”に関する取り組み姿勢が理解でき、情報に対しより一層興味を示し、活用してくれると期待しています。また、発信する情報の多くは数字です。生産者や買参人と数字を交えて話す場面が多くなったり、会社を数字で考える場面が多くなったりするということで、数字に強い役職員が育つことを期待します。

『世界の共通言語は英語ではなく数字である』と言われるように、数字を通して物事を見る力を養うことは、社員育成において最も重要な要素だと確信しています。論理的思考、検証する習慣、仮説を立てる戦略性などが備わっていきます。
人材育成にはさまざまな方法がありますが、職員を数字に強くした上で教育することは、お化粧に例えることができます。下地(ファンデーション)をしっかり整えてから教育というメイクを施せば、お化粧がきれいに仕上がる=すなわち教育もスムーズに進む、という図式です。我が社もこれから頑張っていきましょう!

学びと成長の循環

 実は、様々な情報発信やこのメルマガ執筆では、私も大いに学び直しがあり、得をしました。この機会を設けてくださった日本事務器様には感謝・感激・雨・あられです m(_ _*)m
 私にとっては、自社が行っている情報発信を論理的に整理する機会となり、そこから新たな気づきも生まれました。『学びたければ人に教えよ』という言葉がありますが、まさにその通りで、人に伝えるために、頭の中を整理することができましたし、足りていない点を見出すこともできました。

 このように、情報を提供すると、会社は信頼を得たり売上げが伸びたりしますし、職員もお給料が上がるというメリットで返ってくるはずですので期待しましょう!!まさに『情けは人の為ならず』という言葉どおりです。

情報発信前に大切なこと

 ICTなど“新しいもの”の導入に対して、人は恐怖心を抱いたり、虚栄心でごまかしたり、自尊心を傷つけたくないので遠ざけたりしがちです。また、ほかにも人間の本質的な性質により新しいものの受け入れが進まないと言われています。
 それは何かというと「新しい何かが登場した際、“学習棄却(アンラーニング)”ができず、過去のやり方に固執してしまう」というものです。

 人は誰しもが「過去に学んだことを活かしたい」と思う生き物です。せっかく学んだことを手放した上で新しい手法を取り込むのは時間もかかりますし、人に聞く恥ずかしさや、失敗するかもしれないというリスク感もあります。これは年齢に関係なく陥る現象です。そのため「新しいものが実は気にはなっているけど、意地になって遠ざけ、それによる便利さを考えなかったことにしてしまう」のです。

 これを打破する行動を学習棄却と言い、過去の知識はいったん脇に置き、新しい知識や利便性を素直に学び、楽しんでみる精神や行動をいいます。「知識の断捨離をし、楽しみながら新しいことを受け入れる」と言い換えることもできます。
 学習棄却を実践するには、年齢を問わず新しい知識に長けた人に素直に聞いて、試してみるのが一番です。
 そのためには、「知らないことに興味を持つ」という、ごくごく当たり前の素直な心を持つことが大切であり、それには日頃から忙殺されずにいられる環境が求められます。

共に学び、共に栄えましょう!

 ICTやAIがどんどん世に出て進化し、自分だけが取り残されていくように感じるかもしれません。確かに先を行っている人はいますが、他人と比較して焦燥感に駆られる必要もなければ、遅れてもうダメだと諦める必要もありません。興味を持って人に聞き、知識を少しずつ蓄え、小さく試してみて一喜一憂し、会社全体でも実践してみましょう。そして、部下がそれで成功したら賞賛し、失敗したら、その責任を上司が引き受ければいいだけのことです。『やってみなはれ、やらな、わからしまへんで』の精神が今こそ必要かもしれませんね。

 最後に、私もそれほどICTやAIには明るくなく、ChatGPT(※1)もやり始めたばかりです。実は、この全6回のメルマガも、多少ですがAIを利用しており、今後ますます利用していこうと思っています(笑)
 というわけで、共に学び、共に栄えましょう!

 長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。

津軽りんご市場 開場30周年記念写真


【用語補足】
※1 ChatGPT:読み方はチャットジーピーティー。人の言葉を理解して、質問に答えたり文章を作ったりできるコンピュータのプログラムのひとつ。

以上

※fudoloopメールマガジン(掲載日:2025年5月9日)
※本事例中に記載の肩書きや数値、社名、固有名詞および製品名等は、閲覧時に変更されている可能性があることをご了承ください。

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