本メルマガ第1章でも解説しましたが、国は2023年に農業法人5万経営体を目標に掲げ、今後規模を拡大する担い手に対しての様々な補助金メニューを用意しています。このような国の方針を受けて、各都道府県でも農家向けの様々な研修が開催され、農家の経営力向上を熱心に支援しています。
筆者も研修の講師として呼ばれる機会が多いですが、研修を受講する農家には特徴があると感じています。それは、(1)後継者がいる農家が多い、(2)自身の経営をよくしたいと考えている意欲的な農家が多い、という点です。
筆者は、市場こそこうした研修を主催していくべきだと考えます。わざわざ時間を確保してでも研修に参加してくれる農家こそ、市場が今後力を入れていくべき意欲のある農家だからです。また、受講者リストをそのまま営業リストとして用いることができるので、今後のアプローチにも効果的です。そこで、市場がどのような研修を開催できるか、テーマと内容の案を紹介します。
研修のテーマと内容の案
これらの研修企画はあくまで一例です。自分たちで全て実施しようとせず、資金繰りについては税理士や中小企業診断士、労務管理については社会保険労務士、のように、専門家に講師をお願いすることで更に多様な研修が可能になります。自社の従業員も一緒に受けさせたいと思うような研修からスタートしていくのもよいでしょう。
市場に知ってほしい農家アプローチ実践のためのワンポイント
・農家の課題を解決するための研修を企画しましょう。テーマは、経営、労務、IT、栽培、マーケティングなど、多岐に渡ります。
・まずは自分たちも興味のある研修を企画することから始めてみましょう。
以上
※fudoloopメールマガジン22号(掲載日:2022年5月27日)
※本事例中に記載の肩書きや数値、社名、固有名詞および製品名等は、閲覧時に変更されている可能性があることをご了承ください。